いろいろあります建立実話(毎月更新)
建立実話
№30 二世帯の墓地をゆったり確保。
岡山市北区にお住まいの練尾様は、出身地の倉敷市山地に墓地を二ヵ所お持ちでした。
一方は古くからのもので、仕切りの延石は敷いてありましたが山の中にあり、
今後のお参りを考えると大変そうでした。
もう一方は、ご先祖の墓が傍にあり日当たりも良く広々としている区画を
購入されていましたが、手付かずだったため草が生い茂っておりました。
このたび、後年購入された墓地の方を使うことに決められた練尾様は、
そちらに古い墓地の延石を使おうと石材店に依頼されましたが、その石材店の
対応や見積もりに不信感を持たれ、お寺に相談されました。
その後、相談を受けられたお寺さんが、練尾様に当社を勧めて下さいました。
さて、雑草の処理を済ませた区画は広く、練尾様ご夫婦のものと嫁がれた娘さん
ご夫婦の区画が用意できました。そして、娘さんも同席して、区画の広さや向き、
入口の場所も決まり工事にかかるばかりになった時、なんと、お寂しいことに
奥様がお亡くなりになりました。
ご主人は、四十九日までの建立を望まれました。
そこでさっそく担当の前迫は、石種を傍にあるご先祖の墓と同じ“庵治石”で、
大きさもご先祖の夫婦墓と同じ9寸二重台で見積もりをさせて頂きました。また、
ご主人のご希望により、供養塔も夫婦墓とバランスをとって建立いたしました。
(因みに、“庵治石”は日本で最高級の墓石であり、採石量が少なく
良い石を短期間に調達することは難しいのですが、
当社も努力させていただき、法要までに間に合い
本当に良かったと思います。)
四十九日の納骨の際にはお手伝いさせていただき、娘さんご夫婦から
「良いものが出来た。私たちのお墓もよろしく」と喜んで下さいました。