いろいろあります建立実話(毎月更新)
建立実話
№51 家族の心を寄せて「お墓」を作る
「何も考える余裕がなくて、四十九日には本家の先祖墓にお骨を納めた。」
「3回忌が近づく頃になってやっと立ち直り、お墓を建てようという気持ちになった。」
この度、宗田がお世話させていただいた宮田様は、息子さんを
若くしてしかも急に亡くされたため、ショックが大きく、
それでも、時間が経ち少しは気持ちが落ち着かれたようです。
さて建立に当たり墓地の方、
「本家の墓地が寺墓地で段々になっており、お参りが大変だし
後方も崩れていて危ない状態なので、本家の墓石は心配だけど、
ウチは他所に(墓地を)見つけたい。」 担当 宗田
ということで、宗田が何か所かをご案内をしておりましたが、その中で、丁度、
宮田様のご自宅近くに平地の霊苑が見つかり、そこに決められました。
墓石の方は当初よりオリジナル墓をお考えでしたので、やすらぎ石材展示場にある
“やすらぎ石材オリジナルのデザイン墓”を何基か見ていただくと、好みの形『あおい』
が見つかり、石種は優しい色のさくら御影を選ばれました。
【 宮田家 字彫りの原稿 】 (やすらぎ石材では、実物大で確認して頂いております)
ご家族でお墓について話し合われている間に、
嫁がれた娘さんも将来一緒に住むことが決まった
ので、お墓に彫る字も一般的な『宮田家』にされず
『絆』を象徴して、娘さんが亡き弟さんのために
字体や配置を考えられました。
ご主人は工事に立ち会われ、宗田が声をおかけすると
「だいぶ立ち直ったけど、もう少しかな…」と言われていました。
それでも、建立後に記入して頂いたアンケートには「すべて満足」とあり
お墓の完成を喜んでいただけました。

昨今は、「跡を見る者がいない」等の理由で永代供養を考える方が増えていますが、
“墓”は亡くなった方の生きていた証であり、残された家族が手を合わし語りかける
拠り所(よりどころ)となるものだと思います。
宗田は、今回の宮田家のように、亡くなられた息子さん(弟さん)を思い、それぞれに
暮らしながらもご家族が心を寄せて一つの形“墓”にしていかれる、そのお手伝いが出来る
ことに喜びを感じております。 また、20年お墓の仕事をしておりますと、お客様に
「宗田さんで良かった」と言われることもあり、その言葉を励みに頑張っております。