いろいろあります建立実話(毎月更新)
建立実話
№15 倉敷市酒津・高梁川対岸の墓地の『古代五輪塔』
今回は、担当者、会社共に強く印象に残るお墓になりました。
大阪府豊中にお住いの石井様の墓地は、倉敷市酒津の八幡山に60㎡もあり、400年前の
石塔をはじめ、祠(ほこら)も含めると40基くらいありました。

施主であるご主人のご要望で、40基のうち新しい石塔から順番に20基ほどを寄せ墓に
して地上に残し、その他の石は地下に埋めることになりました。
そしてご主人は、新しく“大島石(愛媛県産)”を使い16.7寸という大きな『古代五輪塔』
を供養塔と先祖墓としてお考えになりました。
で~んと2基が座った様は、とても立派で荘厳で、圧倒されてしまいます。
担当の合田は、「ご主人が、若いころ大阪に出て事業を起こし、成功された
お父様の一生のイメージをこの石塔に反映されたのだ」と思わずには
いられませんでした。
入魂の時、ご住職が「素晴らしいですね。どなたが考えられたのですか?」
とお尋ねになり、ご主人であることが知れると「さすが、専門分野の方(ご
主人は工学博士)が考えられるのは違いますねえ!」と誉めておられました。
ところでこの度の建立は、担当の合田にとって、規模もさることながら、お忙しいご主人が
考えを巡らされて完成ぎりぎりまで次々と出される沢山の変更、それを遠距離で打ち合わせる
のが大変なことでした。
だからこそ、お父様の初盆に間に合い、引っ越しの時の施主様の満足された笑顔にほっと
すると同時に、やすらぎ石材がお手伝いして立派に完成したお墓が、この先何年も継承されて
いく事を思うと、感無量です。 担当 合田