いろいろあります建立実話(毎月更新)
建立実話
№27 濃いグリーンの石に咲くカサブランカの花。
若くして奥様を亡くされた山岡様は、墓地について次のように話されました。
「 妻が学会だったし、妻をよ~知っとる人も学会の墓地にしたらと勧めるから
考えてはいるんだけど、関西の学会の墓地だったら一時間半ぐらいかかるし
広島の方でも二時間はかかる。
ちょっと遠いわなあ…、たびたびは行かれん。」
そこで、担当の宗田は、ご自宅により近い倉敷市営の墓地をお勧めしましたが、
ご主人は「(学会の墓地)二か所とも見に行ったけど…」と迷っておられました。
しかしながら後日、突然、娘さんと展示事務所にお越しになり、
「 市営墓地の詳しい説明をして下さい。」
「 墓地の抽選に当たったら、前向きに考えるから色々相談に乗って下さい。」
と申込み用紙を持ち帰られました。
その次に来店された時には、展示しておりますデザイン墓や
写真を見ながら「 こんな形がいいかなあ 」と娘さんと話し
合って大体のデザインを決められ、線香立や塔婆立・戒名板(墓誌)
や物置石などもお好みのデザインにされました。
☆とっておきは、奥様がお好きだった “カサブランカ”の花の
線彫りを施したことでしょうか。
担当 宗田
お墓の石種は、皆さんで来店され、濃い色目の “インドグリーン”に決められ
ましたが、担当は、外柵も一体化させ、4㎡の墓地がより広く見えるように
同じ石種を使うことをお勧めしました。
また、墓誌を外柵にはめ込んでおしゃれに機能アップ、前方のバリアフリーで
お参りしやすくなり、喜んで頂けました。
今回、ご主人は工事の立ち合いを望んでおられましたが、お忙しくて叶わなかった
ため、ご家族の都合のあう日に鍬入れをされ、担当がお手伝いに参りました。
不思議なことに、当日拝んでいる最中 “鶯”が何度も鳴き、皆驚きましたが、
私(担当)には、奥様が喜んでおられるように思われました。