いろいろあります建立実話(毎月更新)
建立実話
№104 ご自分で選ばれたお墓をご家族に託されました。
総社市にお住まいの梶井様は、以前ご親戚のお墓を建てさせて頂いた時、墓地の区画の仕切り等の話をさせて頂き、古い石塔の移動や仕切り工事も承った事がありました。
ご夫婦で、自分達が元気なうちにお墓の事を真剣に考えておられたようで、当店に相談に来てくださいました。
当店では4月と10月頃に年2回の展示会を開催しており、来店して下さった時には10月の秋の展示会を控えておりましたので、「10月9日からこちらの展示場で展示会を行いますので、是非ご来店下さい。」とお伝えし、10月の展示会に来て下さることになりました。
展示会前にご来店された時ご希望の石種などを確認しており、ご夫婦ともに国産で愛媛県の大島石を希望されておりましたので、お見積もりと図面を事前に用意して展示会のご来店をお待ちしておりました。
ご来店下さった時には、実物の大島石も見ていただき綺麗な石だと気に入られお話もスムーズに進みご注文を頂きました。
ご注文を頂いてから石の準備を進めている期間中に、元気で来店下さりお話もさせていただいていたご主人がお亡くなりになってしまいました。
戒名板に彫る予定では無かったご主人の戒名などの文字彫りも急遽させていただくことになり、 ご主人の四十九日法要に間に合うよう工事日程も調整させて頂きました。
工事も終わり、奥様からご主人の体調が少し前から悪かった事をお聞きしご主人が、残されてしまうご家族を思い、色々と考え動かれたお気持ちを考えると、とても素敵なご主人だと思いました。
ご夫婦でご来店くたさった時のご主人のお姿が目に浮かびます。
担当 前迫